6月11日更新:8月8日18時から「長崎ピースウィーク実行委員会による」イベント情報。
『オリバー・ストーンが語るもう一つのアメリカ史』(日本語版ドキュメンタリーはNHKBS1放映、本は早川書房刊行)の共作者、オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が2013年8月来日、広島、長崎、東京、沖縄を訪問します。
『JFK』『7月4日に生まれて』等の作品で知られる映画監督オリバー・ストーン氏と、アメリカン大学歴史学教授ピーター・カズニック氏による共作 The Untold History of the United States (Shawtime Network で放映されたTVドキュメンタリーシリーズと、Simon & Schuster 出版による同名の本)は昨年秋放映・出版以来全米、全世界の注目を浴びています。日本では『オリバー・ストーンが語るもう一つのアメリカ史』という邦題でNHKのBS1が放映、早川書房が翻訳版を1-3巻公表発売中。
カズニック教授は、「原爆投下は戦争終結に必要であった、本土決戦を防ぐことで人命を救った」といった米国における「原爆神話」を打ち破るための研究・教育を続けてきており、『もう一つのアメリカ史』でも、原爆の非道性を強調し、原爆投下を決定した米国指導者たちへの徹底的批判を行っています。アメリカン大学では「核問題研究所」を主宰し、同学の学生を毎年8月に広島長崎に連れてきています。日本からは立命館大学の藤岡惇(ふじおか・あつし)教授が学生を引率し、この「広島長崎日米学生の旅」は、1995年以来18年続いています。当ブログの主宰者、乗松聡子は2006年以来、この旅に通訳・コーディネーター・講師として参加してきました。またこの旅には、1946年米国人に初めて広島の被害を知らしめた本、ジョン・ハーシー著『ヒロシマ』に登場する、被爆者救済に尽力した谷本清牧師の娘、自らも生後8か月で被曝した近藤紘子(こんどう・こうこ)氏も客員講師として毎年参加しています。
ピーター・カズニック氏は日本語でも鹿児島大学平和学教授の木村朗(きむら・あきら)氏との共著で『広島・長崎原爆投下再考-日米の視点』(法律文化社、2010年)、広島市立大学平和研究所田中利幸(たなか・としゆき)教授との共著『原発とヒロシマ-原子力「平和利用」の真相』(岩波ブックレット、2011年)を出版しています。
今年も例年通りこの旅(8月1-10日)を行いますが、今年はオリバー・ストーン監督も同時に来日し、カズニック教授と共に広島・長崎で追悼式典に出席、被爆者の証言をきき、交流の場をもち、平和と核廃絶を目指す市民団体等主催による各種講演会で『もう一つのアメリカ史』を紹介、核なき世界をつくるための提言を行います。東京では早川書房主催のイベント、NHK番組収録、ND「新外交イニシアティブ」主催の催し、記者会見等を行います。また、沖縄にも足を延ばし、琉球新報社や沖縄市民の協力のもとに講演を行います。『もう一つアメリカ史』の中でも貫き通す、米国の軍事覇権主義、帝国主義批判の観点から、長年の基地被害に苦しむ沖縄から米軍基地を減らしなくすための発信をします。沖縄を訪問する8月13日は、2004年米海兵隊普天間基地所属のヘリが隣接する沖縄国際大学の敷地内に墜落した日から9年にあたる日でもあります。
日程は8月1-4日が京都(アメリカン大学・立命館大学の旅の引率で来ているカズニック教授のみ)、8月4-7日が広島(広島からストーン監督合流)、8月7-10日が長崎、カズニック教授とストーン監督は学生の旅が終わった後も日本に残り、8月10-13日は東京、8月13-14日は沖縄です。
東京での取材等の問い合わせ先:
早川書房 広報課 依光孝之
yorimitsu@hayakawa-online.co.jp
03-3254-1552
広島、長崎、沖縄についての取材、来日全般についての問い合わせ先:
stonekuznickjapanvisit@aol.com
または info@peacephilosophy.com
担当:乗松
★カズニック教授のみでしたら8月1-3日京都でも取材可能です。
来日中の主な日程はこのページで今後紹介していきます。
8月8日(木)